写真紀34 / 釜山の旅② 釜山を離れ慶州へ

2024年3月18日。韓国旅二日目です。

前回の続き。韓国に上陸してから釜山の街を周り文化や歴史を知りました。

そして現在6時半。やっと街が明るくなってきたころです。

釜山で朝食

7時にチェックアウトを済ませ、早朝に再び国際市場へ。

人の姿が見当たらずいるのは猫でした。

そして今日の朝食は定食を食べました。おかずが出てくるのも慣れてきて辛い料理はやっぱり美味しい。

アツアツの鍋とゴロっとした厚めのキムチが昨日とまた違いました。

トルゴレスンドゥブというお店で日本人に人気のお店でした。異国に同じ日本人がいるというだけで親近感が沸き、つい話しかけたくなります。

そして大通りの方へ、今日は少し遠出をします。平日の朝なので当たり前ですが仕事に行く人たちばかりでした。

南浦駅から釜山交通公社1号線に乗り、40分ほど時間をかけて老圃駅へいきます。

そして老圃駅とつながっている釜山総合バスターミナルから慶州高速バスターミナルへ向かいます。

福岡県でいうと久留米から小倉北区くらいの距離で50分ほどかかりますが、6000ウォンで行けるのでとても安いですよね。

アジアハイウェイ1号線の一部でもある京釜高速道路を通ります。田舎でも高層マンションが並んでいたりする場所ばかりでした。

20世紀前から歴史のある 慶州の街へ

というわけでつきました慶州の街。釜山とは大違いで低い建物が多いですよね。

ここは初めて来たのでワクワクします。

街を歩くとすぐに表れるのが古墳です。日本とは違い綺麗な三角形の丘のような形をしています。

なぜこのような歴史的な建造物があるのかというと、かつてここは紀元前1世紀から10世紀までの間に新羅の都が置かれていました。

そして新羅は高句麗、百済を三国統一した後に慶州を中心に政治や文化などを発展させていきました。

なので歴史的建造物や遺物が多数出土しているというわけです。

現在はこのようなのどかな雰囲気になっています。古墳に草が全く生えていないことからよく手入れされているということが分かりますね。

サンシュユの花

サンシュユは日本語では春黄金花と言われています。

ハクモクレンの花

古墳の周りにこの2種類の花が咲いていました。

韓国特有の丹青(ダンチョン)と呼ばれる塗り

緑や青、赤など日本ではなかなか見られない色が歴史的な建物ではよく使われています。

これはまた出てくるので後程説明したいと思います。

そして、タクシーで国立慶州博物館に向かいます。

博物館の展示室

国立慶州博物館には慶州で発掘した新羅時代の遺物などが多数展示されています。

当時の農業道具

とても錆びているのは鉄で、20世紀昔から鉄を加工していた事からどれほど発展していたかということを感じ取れますね。

マガダマ

色とりどりのマガダマが展示されていました。

首飾りなどのアクセサリー
装飾宝剣

戦で用いる剣ではなく飾り用だそうです。金で作られており、実物を見ると繊細さや煌びやかさから感動します。

金冠

新羅の典型的な冠らしいです。装飾がたくさんついており完成度が高く華やかと評価されています。

 

一部の展示品を紹介しましたが、館内は4つのフロアに分けられていて数多く品があるので良い勉強になりました。

博物館外に置いてある大きな鐘

博物館をでて11番バスの乗り仏国寺の前まで行きます。

かつて新羅時代の寺院だった仏国寺へ

とりあえず仏国寺がある丘の麓までやってきたのですが、お腹が空いたので昼食を取ることに。

偶然近くには飲食店街のようなものがありました。

朝食べたのと同じような定食を注文。あまり辛くないように注文しましたがそれでもしっかりと辛い味でした。

辛いのは好物なので全然大丈夫ですけどね。

(撮影設定の問題でフリッカー減少が起きていますが、、)他のおかずはこのような感じです。

あと店員さんが優しくて英語交じりの韓国語でコミュニケーションを取りました。

明るく出迎えてくれて観光客である僕たちにとってとてもうれしいですね。

外観はこのような感じで伝統的な雰囲気が出ています。

地図にお店の情報がのっていなかったので行きたい人はこの外観をもとに探してみてください。

先ほどのお店から大通りを渡って、丘を登ると仏国寺の正門にたどり着きます。

敷地の中は庭園のような感じになっていて梅などが咲いていました。

文化の影響が日本、韓国ともに中国からなので似たような雰囲気を感じます。

大雄殿

これが本殿にあたる大雄殿になります。

正面から見るととても迫力がありますね。

建物をよく見ると日本の伝統的な建物と色や模様が違うのがわかります。

これは古墳の時に見たのと同じで丹青(ダンチョン)と言われる配色になります。

基本的には青、赤、黄、白、黒の五色が使われていて中国発祥の陰陽五行の思想からきているそうです。

色は違いますが日本と共通する部分があって、魔よけを表していたり木材の防腐剤として用いられたりしている側面もあります。

東大寺 大仏殿

ここで日本の寺院と比べてみます。日本は主に朱、白、黒などが多く使われているイメージですね。

こうして比較すると全然違って面白いです。

詳細はわかりませんでしたがたくさんの短冊が飾られていました。風になびく姿が幻想的です。

釜山へ向かう

仏国寺周辺の観光が終わったので釜山へ帰ります。

まず先に慶州バスターミナルがある場所へ路線バスで向かいます。

慶州の細い田舎道とかっ飛ばしていく路線バスがアトラクションみたいで何度乗っても楽しい。

 

慶州バスターミナルから新慶州駅まではタクシーで向かいました。

新しい幹線道路が開通していたので距離はそこそこありましたが10分ほどで着きました。

そして新慶州駅、KTXなどの高速鉄道が発着する駅になります。日本でいう少し郊外にある新大阪駅という例えが当てはまりそう。

駅が開通してから街も少しずつ発展していってるみたいです。

現代的なホームの屋根

新慶州に行きましたが、KTXには載らずローカル線のムグンファ号に乗車。日本では珍しい客車列車になります。

街の中や海沿いを走るので良い景色が見られると思いましたが、いつ頃からか新線に切り替わっていたらしく全てが高架化されていました。

それはそれで高いところから街の景色を望むことができるので良いかもですね。

 

時速約70kmほどののんびりとした速度で、いくつもの橋とトンネルを抜け釜田へ。

釜山、西面へ

釜田駅周辺はなんてことの無い街並み。

少し歩くとキムチなどいろいろ食品がたくさん売っている釜田市場が出てきます。

夜は閑散としていますが、朝や昼は平日でもものすごい人でにぎわいます。

後日行くのでその光景をお見せします。

また少し歩き大通りを渡ると西面(ソンミョン)という繁華街に到着します。

西面繁華街の中心部

ここ辺りで夜ご飯を食べたいと思います。

サムギョプサルが食べたかったのでこちらのお店に寄ることにしました。

お肉が分厚くて柔らかい。キムチなどのおかずも相変わらずおいしいです。

大きなかたまりを焼いてそれをハサミで切ります。

それをそのまま食べるのもありですが、レタスに巻いておかずをのっけて食べるのも韓国らしくて良いですよ。

値段がそこそこしたので昨日ほどお腹いっぱいになるくらいは食べませんでした。

 

西面からタクシーで釜山へ移動、ホテルにチェックインして今日は終了です。

夜になったとたん人の姿が一気に見えなくなるので平日だなというのを感じました。

 

次回へ続く。

引用・出典

Photograph,Travel

Posted by Soran0616